エンジニアとして実務経験を積んでいくなかで、どのようなキャリアアップを目指すべきか悩む方もいるのではないでしょうか。
IT人材不足が深刻化している現代において、エンジニアの市場価値は高まっています。市場価値をさらに高められるよう、将来像へ向けて計画を立てることが大切です。
本記事では、エンジニアのキャリアアップ例と必要なスキルを解説します。キャリアパスを構築する方法も紹介するので、エンジニアとしてキャリアアップを目指したい方は参考にしてください。
1.エンジニアのキャリアアップ例と必要なスキル
エンジニアの代表的なキャリアアップ例を4つ解説します。キャリアアップを目指すにあたって必要なスキルも紹介するので、さっそく見ていきましょう。
ITスペシャリスト
エンジニアにはITに関する専門的な知識を活用して、技術的なサポートを行うITスペシャリストへのキャリアパスがあります。得意分野を活かせる点が特徴で、ITスペシャリストには最先端技術の理解や知識、システム開発の豊富な経験が必要です。
以下のように、ITスペシャリストを目指す場合に必要なスキルは、専門分野によって異なります。
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専門分野 |
必要となる主なスキル |
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プラットフォーム |
●システム方式設計手法などのシステム構築 |
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システム管理 |
●システム運用方式技法などのシステム構築 |
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ネットワーク |
●ネットワーク設計などのシステム構築 |
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セキュリティ |
●セキュリティ対策基準の策定などのシステム構築 |
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データベース |
●倫理データベース設計技術などのシステム構築 |
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アプリケーション |
●アプリケーション共通基盤要件定義手法などのシステム構築 |
ITスペシャリストとして活躍すると、企業によってはCTO（最高技術責任者）というポジションに就ける場合があります。専門性を高めたい方は、ITスペシャリストへのキャリアアップがおすすめです。
ディレクション業
エンジニアのキャリアアップ方法には、開発プロジェクトの企画・運営・管理を行うITディレクターとしてのキャリアパスがあります。ITディレクターはプロジェクトを円滑に進められるよう、組織をまとめるリーダーとして現場に指示を出す役割を担っています。
ディレクション業に必要なスキルは、以下の通りです。
- コミュニケーション力
- スケジュール管理力
- 言語スキル
- マネジメント力
- 専門的なIT知識
IT人材不足により、企業によってはディレクション業と管理職を兼任する場合もあります。現場を統率するスキルがあり、マルチタスクが得意な方はディレクション業を目指すとよいでしょう。
組織内の管理職
エンジニアにはPM（プロジェクトマネージャー）やITコンサルタント、ITアーキテクトなど、組織内の管理職としてのキャリアパスもあります。管理職は組織の管理がメインで、目標達成へ向けたマネジメントやメンバーの指導・教育などを行います。
管理職に必要なスキルは、以下の通りです。
- 管理力
- コミュニケーション力
- 交渉力
- リーダーシップ
- マネジメントスキル
責任感があり、かつマーケティング戦略を立ててプロジェクト成功へ導きたい方は、管理職へのキャリアアップが適しています。
独立
経験を活かしてフリーランスや起業するのも、エンジニアがキャリアアップする方法です。独立すると、自分がやりたい案件に関われるだけでなく年収アップを目指せます。
独立するのに必要なスキルは、以下の通りです。
- 高いITスキル
- マネジメント力
- コミュニケーション力
- 経営力
独立する場合は開発から経営まで1人で行う必要があり、高いスキルを求められますが、やりがいは大きいでしょう。エンジニアとしてキャリアアップを目指したい方は、独立へ向けて実務経験を積む必要があります。
2.エンジニアのキャリアパス構築方法
エンジニアのキャリアパス構築方法を3つ解説します。キャリアアップへ向けて行動を起こしたい方は、参考にしてください。
ITスキルの専門性を高める
エンジニアのキャリアパスを構築するには、ITスキルの専門性を高める必要があります。目指すエンジニアによって必要なプログラミング言語は異なるため、自分が活躍したい分野を見つけて基礎知識を身につけることが大切です。
ITスキルを磨く方法は、以下の通りです。
- 講座を受講する
- ITスキル関連の資格を取得する
- 本やネットで知識を得る
エンジニアとしてキャリアアップできるよう、ITに関する幅広い知識とスキルを磨き、市場価値の高い人材を目指しましょう。
※関連記事：ITエンジニアの将来性は？需要を高めるためのポイントも解説
エンジニアとしての実務経験を積む
エンジニアとしてキャリアアップを目指す場合は、多くの実務経験を積むことが大切です。実務経験では開発時の手順や作業、メンバーとのコミュニケーション構築など、実際に現場に出ていないと得られない知識を身につけられます。
キャリアパスを構築するには実績も重視されるため、実務経験からキャリアを広げていく必要があります。また、実務経験を積むと業界内で信用が高まり、キャリアの選択肢を増やすきっかけとなるでしょう。
エンジニアとしてのキャリアパスに対する知見を広げる
IT技術の急速な発達にともない、エンジニアのニーズは増加しているため、市場価値を高められるよう知見を広げるのもキャリアパス構築方法の手段です。将来どのような役割を担いたいか明確にできるよう、十分な情報収集がキャリアを築く際に重要といえます。
将来像を描けるよう業界のトレンドや求められるスキルをリサーチするほか、セミナーへ参加したり、ネットワーキングしたりするのも効果的です。キャリアパスに対する知見を広げることで、目指す将来像が見えてきます。
3.まとめ
エンジニアはITスペシャリストや組織内管理職など、さまざまなキャリアアップの選択肢があります。キャリアパスを構築するには、ITスキルの専門性を高めたり、実務経験を積んだりする必要があります。知識やスキル、知見を広げることでキャリアアップの幅が広がるでしょう。
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