独立を検討するなかで、「フリーランスエンジニアになって失敗したらどうしよう」と不安に感じる方も多いでしょう。
フリーランスエンジニアとして成功するには、独立の失敗例を踏まえて、あらかじめ対策を検討しておくことが大切です。
本記事では、フリーランスエンジニアの独立における失敗例と回避する方法を解説します。独立で失敗したその後のキャリアや、独立以外でキャリア・収入アップを目指す方法も紹介するので、参考にしてください。
1.フリーランスエンジニアの独立における3つの失敗例
フリーランスエンジニアの独立における失敗例として、以下の3つを紹介します。
- スキルや経験が足りず仕事を受注できない
- タスク管理が難しく納期に間に合わない
- 収入が安定せず不安を感じる
失敗を回避する方法を確認する前に、失敗の要因を把握しましょう。
失敗例1.スキルや経験が足りず仕事を受注できない
フリーランスエンジニアは即戦力を期待されるので、スキル・知識・経験が足りないと希望する仕事が受注できずに失敗するケースがあります。案件によっては特定のスキルや経験が必須の場合もあり、自身で「できる」と思っても、証明できる実績がないと応募ができません。
また、エンジニアに求められるスキルや知識は日々変化していきます。独立後にスキルや知識をアップデートしないまま仕事に取り組んでいると、時間が経過してから案件が受注できなくなるので、注意が必要です。
失敗例2.タスク管理が難しく納期に間に合わない
フリーランスエンジニアとして独立してから、「タスク管理が難しく納期に間に合わない」と失敗を感じる場合があります。フリーランスエンジニアのタスク管理が難しい理由は、以下の通りです。
- 処理能力を超える案件を受注している
- 営業・事務作業に追われている
- スキルアップに時間をかけている
納期の遅延が発生すると、クライアントからの信頼が低下し、次の仕事につながらないケースもあります。また、スケジュールが多忙だと「タスクが漏れる」など仕事に対してマイナスの影響が多く発生するので、タスク管理能力は必須といえます。
失敗例3.収入が安定せず不安を感じる
フリーランスエンジニアが独立する場合、以下の理由で収入が安定せずに失敗を感じる可能性があります。
- 短期的な契約が多い
- 単価の低い契約を多く抱えている
- 支払いが遅れた
- 急に案件が終了になった
上記に加えて、フリーランスは会社員と比較して社会保障や福利厚生が充実していない傾向にあり、将来に不安を感じるケースも珍しくありません。
2.フリーランスエンジニアの独立で失敗を回避する方法
フリーランスエンジニアの独立で失敗を回避する方法は、以下の通りです。
- スキルや知識を習得してから独立する
- スケジュールとタスクの管理を徹底する
- 継続的な案件や収入源を増やす
それぞれについて解説します。
スキルや知識を習得してから独立する
スキルと実績にもよるため一概にはいえませんが、エンジニアが独立するには、最低でも3年程度の開発経験が必要とされています。なお、5年以上の開発経験を積むと、案件の選択肢を増やすことが可能です。
スキルや知識を証明するためにも、資格取得やポートフォリオ作成にも注力しましょう。経験や資格はアピールポイントにもなるので、高額な案件も受注しやすくなります。
業界5年以上のエンジニアが独立すべきか気になる方は、以下の記事をご覧ください。
※関連記事：業界5年以上のエンジニアは独立すべき？フリーと転職を比較解説
スケジュールとタスクの管理を徹底する
クライアントからの信頼を勝ち取るには、納期の厳守が大前提であり、スケジュールとタスクの管理が重要となります。フリーランスエンジニアにおけるタスク管理の手順は、以下の通りです。
- タスクを洗い出す
- タスクの優先順位を決める
- タスク管理ツールで整理する
案件が増えるにつれてタスクを把握するのが難しくなるので、タスク管理ツールを活用することをおすすめします。また、毎日の仕事量を一定に保つためにも、規則正しい生活を心がけましょう。
継続的な案件や収入源を増やす
フリーランスエンジニアとして独立する際は、短期的な案件ではなく、継続的な案件を増やすと収入の安定化につながります。加えて、継続的な案件を受ける場合、スケジュールが把握しやすくなるのもメリットです。
多量のクライアントを同時に担当するのは難しいものの、複数のクライアントから仕事を受注しておくと、収入変動のリスクを抑えられます。
また、報酬が低い案件を避けるためにも、あらかじめ単価の相場を把握しておきましょう。
3.フリーランスエンジニアの独立で失敗したその後のキャリア
フリーランスエンジニアの独立が失敗しても、企業に再就職することは基本的に可能です。フリーランスエンジニアで活動していた場合と同じ職種・分野の企業を選べば、スムーズに就職活動を進められます。
転職活動時にもエンジニアのスキルや経験が問われるので、資格を取得するなどして自身の力量を証明できるように準備しましょう。
ただし、年齢的に再就職先を見つけるのが難しいケースもあるため、独立前に自身の年齢も踏まえてキャリアを検討してください。
4.エンジニアが独立以外でキャリア・収入アップを目指す方法
エンジニアが独立以外でキャリア・収入アップを目指す方法は、以下の通りです。
- 外資系企業や一次請負の企業に転職する
- アウトソーシングなどを活用して、副業する
- 成長ベンチャーでの役員を目指す
- プロジェクトマネージャー（PM）になるために能力を身につける
- 対応可能な業務範囲を広げる
プロジェクトマネージャーになるには、マネジメント能力やコミュニケーション能力を養う必要があります。不安があるなかで無理に独立を選ぶのではなく、上記の方法も視野に入れてキャリアを考えましょう。
ITエンジニアの将来性についてさらに知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
5.まとめ
フリーランスエンジニアの独立には、「スキルや経験が足りず仕事を受注できない」などの失敗例があります。3年以上の開発経験を積んだり、タスク管理を徹底したりして、失敗を回避しましょう。
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