コラム
2024.08.16
システム内製化が失敗するのはなぜ?要因と成功させるコツを徹底解説
- システム内製化とは何か、その基本的な考え方
- システム内製化によって得られるメリットと注意すべきデメリット
- システム内製化が失敗しやすい代表的な要因
- 内製化を成功させるために押さえておきたい進め方のコツ
- 他社事例から学ぶ、内製化を進める際の現実的な判断ポイント
01 システムの内製化とは
システムの内製化とは、外部に任せていたシステム開発を自社のリソースで開発することです。
内製化する対象は、社内システムから顧客に提供しているアプリケーションまでさまざまです。
近年ではコスト削減や開発スピードの観点から、システムの内製化に取り組む企業が増加しています。
また、運用を開始してから改善点が見つかった場合に、柔軟に修正・変更したいと考える企業が増えているのも要因の1つです。
システムの内製化を含めてDXがなかなか進まないと考えている方は、以下の記事を参考にしてください。
02 システムを内製化するメリット・デメリット
システムを内製化するメリット・デメリットは、以下の通りです。
| メリット | デメリット |
|
|
システムを内製化すると、全容を自社で把握できたり、自社にノウハウが蓄積したりするのがメリットだといえます。一方で、人材の確保・育成が困難な場合があるなどのデメリットもあるので、注意が必要です。
メリット・デメリットの両方を把握したうえで、次の章で解説する内製化における失敗の要因をチェックしておくと後悔を回避できるでしょう。
03 システムの内製化が失敗する3つの要因
システムの内製化が失敗する要因は、以下の3つです。
- コスト削減を主な目的としている
- 内製化する範囲が広すぎる
- 準備期間が短い
それぞれについて、以下で詳しく解説します。
要因①コスト削減を主な目的としている
システムの内製化における目的を、「コストの削減」がメインになっていると失敗する可能性があります。
失敗する理由は、以下の通りです。
- 十分な設備投資ができない
- 優秀な人材を集められない
- 人材教育ができない
自社で開発するのにも設備投資が必要なため、コストカットを主眼にすると品質が下がるおそれがあります。
同様に人材確保や育成にも資金を必要とするので、経費を削減しすぎると内製化に支障をきたすケースもあるので注意しましょう。
要因②内製化する範囲が広すぎる
システムを内製化する対象範囲が広すぎると、手が回らないことから品質の低いシステムを開発し、本末転倒になる場合があります。
限られたリソースをフル活用するためには、内製化するシステムに優先順位をつけておくことが重要です。内製化をスタートさせる前に、まずどのシステムを自社で担当すべきか、社内で十分検討してください。
また、内製化する目的が定まっていないと無計画に着手する可能性が高まるため、事前に方針を決めましょう。
要因③準備期間が短い
システム運用開始までの準備期間が短いと、外部企業からの引き継ぎが不十分になり、内製化が失敗に終わる可能性があります。
システムについての情報が不十分なまま内製化した場合、トラブルや修正・変更に対応できないため、引き継ぎの時間は十分に確保しておくのが無難です。
また、時間に余裕がないと採用や教育が間に合わず、人材が確保できないケースもあるので注意してください。
04 システムの内製化を成功させる2つのコツ
システムの内製化を成功させるコツは、以下の2つです。
- 内製化する範囲を決める
- 人材確保・教育をする
コツをつかんでおけば、スムーズに内製化を進められるでしょう。
コツ①内製化する範囲を決める
限られたリソースを有効活用するには、内製化する範囲や優先順位を決めることが大切です。
社内で使用しているシステムの全体像を把握して、重要度の高いシステムをピックアップしましょう。
例えば、修正や変更の頻度が高く、外注先とのやり取りに時間のかかるシステムを内製化するのがおすすめです。
また、一気に進めると全体的に質が下がる可能性があるので、計画性を持って実行してください。
コツ②人材確保・教育をする
メンバーの頭数だけ揃えてもシステムの内製化を成功させるのは難しいため、人材確保・教育に取り組みましょう。
IT人材はどの企業でも需要が高く、すぐには採用できない可能性があるので、余裕を持ったスケジュールで採用を進めてください。
※関連記事:エンジニアの育成が難しい!頼れる人材を育てるためのコツ7選(エンジニア 育成1)
※関連記事:若手エンジニアの育成は「計画」が重要!進め方のポイントを5つ解説
また、専門知識のない社員に対しての教育もポイントです。
ソースコードの使用頻度の少ない「ローコード」や「ノーコード」の教育を推進することで、簡単なアプリケーションは社内で開発できるようになります。
内製化するシステムの選定同様に、人材面にも注力してプロジェクトを進めることが重要です。
05 システムの内製化を進める企業事例
システムの内製化を進める企業事例は、以下の通りです。
| 会社名 | 内容 |
| 株式会社エディオン | システム開発・デジタルマーケティング事業を展開している会社を吸収合併して人材を確保 |
| 株式会社良品計画 | 「EC・デジタルサービス部」を立ち上げて、プロ人材を100人規模で中途採用して人材を確保 |
| キリンホールディングス株式会社 | アプリを開発できるように、プログラミング初心者の受講生を含むDX戦略推進室メンバーが研修を受講 |
多くの企業で中途採用などで人材を確保したり、社内教育を充実させたりすることで、システムの内製化を進めています。
さまざまな企業の事例を参考にしながら、自社のシステム内製化を進めるのも1つの方法です。
当社でも多くの実績を掲載しているので、気になる方は実績ページをご覧ください。
06 まとめ
システムの内製化とは、外部に任せていたシステム開発を自社のリソースで開発することです。
開発スピードが上がるなどのメリットがある一方で、品質が下がるケースがあるというデメリットもあるので注意しましょう。
システムの内製化が失敗する要因には、「コスト削減が主な目的になっている」「内製化する範囲が広すぎる」「準備期間が短い」などが挙げられ、方向性や計画性を持って進める必要があります。
内製化するシステムの優先順位を決めたり、人材確保・育成に注力したりするなど成功のコツを把握して、プロジェクトを進めてください。
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Question
よくあるご質問
Q
システム内製化が失敗するのはなぜですか?
A
システム内製化の目的が「コスト削減」だけになっていたり、内製化する範囲が広すぎたりすると、リソース不足や品質低下を招きやすくなります。また、準備期間が短いまま進めると、引き継ぎや人材確保が不十分になり、結果として内製化がうまく機能しないケースがあります。
Q
システム内製化はコスト削減につながりますか?
A
中長期的に見るとコスト削減につながる可能性はありますが、初期段階では設備投資や人材確保・教育に一定のコストが発生します。短期的なコスト削減を主目的にすると、必要な投資ができず、品質やスピードが犠牲になることもあるため注意が必要です。
Q
内製化するシステムの範囲はどのように決めればよいですか?
A
すべてを一度に内製化しようとせず、優先順位をつけることが重要です。修正や改善の頻度が高く、外部委託では対応に時間がかかりやすいシステムから内製化することで、効果を実感しやすくなります。限られたリソースを踏まえ、段階的に進めるのが現実的です。
Q
内製化を進めるうえで人材面で注意すべき点は何ですか?
A
人数を揃えるだけでなく、必要なスキルを持つ人材の確保と教育が欠かせません。IT人材は需要が高く、すぐに採用できない場合も多いため、余裕を持った計画が必要です。また、専門知識のない社員に対しては、ローコード・ノーコードなどを活用した教育も有効です。
Q
システム内製化を成功させるためのポイントは何ですか?
A
内製化する範囲を明確にし、計画性を持って進めることが重要です。あわせて、人材確保や教育にしっかり取り組み、社内にノウハウを蓄積できる体制を整える必要があります。WEBEDGEでは、リソース確保だけでなく、内製化の設計や人材育成まで含めた伴走型の支援を行っています。
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執筆:WEBEDGE DX編集部
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監修:友田 俊輔
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