コラム

2024.08.19

ラボ型開発のメリットとデメリットを比較!最適な選択肢とは?

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ラボ型開発は、システム開発におけるリソース不足を解消できる効果的な手法の一つといえます。

 

しかし、ラボ型開発の導入によってさまざまなメリットを得られる反面、デメリットが存在するのも事実です。

 

そのため、導入時はラボ型開発のメリット・デメリットを比較したうえで、自社の課題解決につながるか検討する必要があるでしょう。

 

本記事では、ラボ型開発のメリット・デメリットについて詳しく解説します。ラボ型開発とその他開発形態の違いも紹介するので、自社にとって最適な手法を見極めるための参考として、ご活用ください。

01 ラボ型開発のメリット・デメリット比較

ラボ型開発のおもなメリット・デメリットは、以下の通りです。

ラボ型開発のメリット

・開発コストを削減できる

・国内外の優秀なエンジニアを確保できる

・柔軟にプロジェクトを進められる

・ラボチームにノウハウが蓄積しやすい

ラボ型開発のデメリット

・チームが稼働しなくても費用は発生する

・マネジメントにリソースがかかる

・チーム構築に時間がかかる

ここからは、ラボ型開発のメリット・デメリットの詳細を解説します。メリット・デメリットを比較したうえで、ラボ型開発が自社にとって有益な手法なのか見極めましょう。

 

ラボ型開発のメリット

ラボ型開発を導入する最大のメリットは、コスト削減とリソース確保を両立できる点です。
人件費の安い海外や国内地方都市のIT企業に自社の開発業務を任せることで、開発コストだけでなく、エンジニアの採用や育成にかかるリソースやコストも削減できます。

 

加えて、ラボ型開発では企業や国の枠に捉われず、優秀なエンジニア人材を自社の開発プロジェクトにアサインできます。アサインした人材は契約期間中、自社専属のエンジニアとして、ある程度自由にリソースを活用できるため、対応可能な案件の幅や数の増加も見込めるでしょう。

 

また、ラボ型開発では、一度構築したチームへ継続的に案件を発注できるため、システム開発におけるノウハウを蓄積しやすい点も特徴です。ノウハウの蓄積によって、開発スピードや成果物の品質が向上し、ラボチーム間のコミュニケーションも円滑になりやすいため、総合的なコスト削減効果が期待できます。

 

ラボ型開発のデメリット

ラボ型開発には複数のメリットがある反面、デメリットもいくつか存在します。

ラボ開発は期間単位での契約が一般的であるため、業務量に関係なく一定の費用が発生します。一定量以上の仕事を発注できないと、費用対効果が大きく下がる可能性も考えられるでしょう。
加えて、自社と社外の人材が連携し一つのチームとして機能するまでには、時間がかかりやすい点も大きなデメリットです。特に、海外ラボ開発を行う場合、時差や言語の壁によってコミュニケーションが円滑に進まず、業務が滞る可能性もあるでしょう。

また、ラボ型開発では、発注側の企業が業務上の指示を出す立場になります。作業の進捗状況や成果物の品質を管理したり、メンバーに手順をレクチャーしたりなど、マネジメント業務全般は発注側の企業が進めなければなりません。

しかし、社外の人材と共同で作業を進めるラボ型開発は、社内チームだけでプロジェクトを進める自社開発と比較して、マネジメント業務の工数やリソースがかかりやすい傾向があります。
特に、アウトソーシングに関する準備や社内の体制が整っていない企業の場合は、マネジメント業務にリソースを割かれてしまい、結果的に高い導入効果を実感できないケースもあるでしょう。

02 ラボ型開発とその他開発形態の違い

ここからは、ラボ型開発とその他開発形態の違いについて解説します。

そもそもラボ型開発とは、社外に専属の開発チーム(ラボ)を構築し、プロジェクトを進める手法を意味します。ラボ型開発では、業務委託契約の一種である「準委任契約」が結ばれ、案件単位ではなく、期間単位で契約するケースが一般的です。
そのため、ラボ契約期間内であればシステムの仕様変更や機能追加、修正などが生じても都度金額を見積し直す必要はありません。

なお、ラボ型開発が注目されている背景には、IT業界におけるエンジニア不足の深刻化が影響しています。経済産業省の資料「- IT人材需給に関する調査 - 調査報告書」によると、2030年には、IT人材の需要と供給の差(需給ギャップ)が最大78万人に達すると危惧されています。

 

ラボ型開発と受託開発の違い

ラボ型開発と受託開発のおもな違いは、契約内容です。

受託開発とは、システム開発を外部の開発会社に委託する手法です。受託開発では、発注元の企業が提示した要件や仕様に沿って、開発企業が納期までに成果物を完成・納品します。
おもに準委任契約が結ばれるラボ開発と比較して、受託開発では請負契約が結ばれ、事前に納品物や作業範囲を明確に決めたうえで業務を委託します。

そのため、受託開発において、システムの仕様変更や機能追加などを依頼する際は、追加料金が発生します。あくまでも成果物の納品が軸となるため、契約内容がシンプルで分かりやすい反面、融通が効きにくい点は受託開発のデメリットといえるでしょう。

 

ラボ型開発とSESの違い

ラボ型開発とSESの違いは、契約を結んだエンジニアの労働形態にあります。

SES(システムエンジニアリングサービス)とは、顧客が求める技術やスキルを持つエンジニアを一定期間派遣する形態のサービスです。
一般的にSESでは、ラボ型開発と同様に準委任契約が結ばれます。そのため、両サービスには共通点が多く、混同される傾向にありますが、明確な違いも存在します。
SESは、基本的にエンジニアが客先へ常駐して開発作業を進めるのに対し、ラボ型開発は非常駐がデフォルトです。なかには、リモート形式でシステム開発を進める企業も多い傾向があります。

あくまでもIT人材を自社に派遣するサービスであるSESに対して、社外の専属開発チームを構築・運用するラボ型開発は、より柔軟な対応を実現できる開発手法といえるでしょう。

03 まとめ

ラボ型開発は、コスト削減とリソース確保を両立できる利便性が高い開発手法の一つです。

ただし、デメリットもあるため、着手する開発プロジェクトの種類や数、自社の体制などを考慮したうえで、最適な手法を選定しましょう。
なお、ラボ型開発の導入を検討している方は、WEBEDGEが提供する伴走型DXパートナーサービス「伴走型DX」やデジタル人材サービス「超伴走」の活用もご検討ください。

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