コラム
2026.01.19
DX内製化を支援するおすすめのコンサル会社まとめ【属人化しない仕組みづくり】
- DX内製化の本質と、外注依存から脱却する際に押さえるべき考え方
- 内製化がうまくいかない企業に共通する課題と、その回避ポイント
- 属人化を防ぎ、再現性のあるDX内製化を実現するための具体的なステップ
- DX内製化支援コンサルを選ぶ際の比較軸とチェックポイント
- 内製化支援に強みを持つコンサル会社8社の特徴と向いている企業像
- 丸投げではなく、内製化を成功に導くパートナー活用の考え方
01 DX内製化とは?外注依存から脱却すべき理由
DX内製化の本質と、なぜ今重要視されているかを理解しましょう。
DX内製化の定義と、従来の外注型との違い
DX内製化とは、システム開発や業務改善を自社の人材とリソースで実行できる体制を構築することです。従来の外注型では、要件定義から開発、保守まで外部ベンダーに依存し、仕様変更のたびにコストと時間がかかります。内製化では、社内に技術的知見と判断基準が蓄積され、ビジネス環境の変化に応じた迅速な改善が可能になります。重要なのは、完全に自社だけで行うことではなく、主導権と意思決定を自社が持てる体制をつくることです。
なぜ今、企業はDXを内製化すべきなのか
市場環境の変化スピードが加速する中、外部ベンダーとの調整に時間をかけている余裕はありません。内製化により、朝のミーティングで決めた改善が夕方にはリリースされるといったスピード感が実現します。また、開発プロセスで得られた技術的知見が社内に残り、次の改善につながる好循環が生まれます。ベンダーロックインからの脱却、長期的なコスト最適化、組織のデジタルリテラシー向上といった複合的なメリットがあります。
内製化がうまくいかない企業の共通点
内製化に失敗する企業には共通パターンがあります。目的が曖昧なまま「とりあえず内製化」を進めるケースや、優秀なエンジニアを採用しても評価制度や開発環境が整わず定着しないケース、属人化を防ぐ仕組みがなく特定の人材に依存するケースなどです。また、内製化を「すべて自社だけで行うこと」と誤解し、外部の知見を活用しない閉鎖的なアプローチも失敗につながります。
02 DX内製化が企業にもたらすメリット
内製化がもたらす具体的な価値を整理します。
スピードと柔軟性が向上する
意思決定から実装までのリードタイムが劇的に短縮されます。外部ベンダーとの契約交渉や仕様調整に時間をかけず、顧客フィードバックや市場動向に応じて即座に改善できます。たとえば、A/Bテストの結果を見て翌日には改善版をリリースする、新機能のアイデアを週単位で検証するといった高速なPDCAサイクルが回せるようになります。
ノウハウが社内に蓄積され再現性が生まれる
開発プロセスで得られた技術的知見や判断基準が組織資産として蓄積されます。これは単なるソースコードの所有を超えた価値です。なぜこの設計にしたのか、どういう判断基準で選択したのかという前提が記録され、担当者が変わっても一定の品質で開発・運用できる再現性が生まれます。失敗も含めた経験が社内に残り、継続的な改善につながります。
コスト最適化と長期的な投資効果
短期的には人材採用や育成のコストがかかりますが、中長期では外注コストを大幅に削減できるケースが多くあります。システムの保守や小規模な機能追加のたびに外部に依頼する必要がなくなり、予算の予測可能性も高まります。また、内製化により得られた技術力は、他のプロジェクトにも転用でき、投資効果が複利的に拡大します。
03 DXを内製化する際に直面しやすい課題
内製化の過程で企業が直面する典型的な課題を理解しましょう。
DX人材不足とスキルギャップの問題
IT人材市場は需要が供給を大きく上回り、優秀なエンジニア・PMの採用は困難を極めます。また、既存社員をリスキリングする場合も、業務と並行した学習には限界があります。採用できても、魅力的な開発環境や評価制度がなければ定着せず、採用コストが無駄になるリスクがあります。スキルセットのバランスも課題で、フロントエンドは得意だがバックエンドは弱いといった偏りが生じやすくなります。
属人化しやすい業務構造と非IT人材の活用課題
内製化を進めても、特定の人材に知識が集中し、その人がいないと何もできない状態になりがちです。ドキュメントが整備されず、コードレビュープロセスもなく、ブラックボックスが社内に生まれるケースも少なくありません。また、IT部門だけで内製化を進めると、現場のニーズとのギャップが生じます。非IT人材をどう巻き込むかが、実効性の高い内製化の鍵となります。
仕組み化・標準化が機能しない理由
内製化には、開発プロセス、コーディング規約、レビュー基準などの標準化が不可欠ですが、これらを整備・運用できる企業は限られます。標準化のルールを作っても、忙しさを理由に守られなかったり、形骸化したりするケースが散見されます。また、標準化を重視しすぎて柔軟性を失い、かえって開発スピードが落ちる本末転倒な状況も起こり得ます。
“丸投げ構造”から抜け出せない組織の特徴
内製化を目指しながらも、意思決定や判断を外部に委ねる体質が抜けない組織があります。「専門家に任せた方が安心」という思考から、社内エンジニアがいても重要な判断は外部コンサルに頼るといった構造です。これでは真の内製化は実現せず、外部依存が形を変えて継続します。組織文化として、自ら考え判断する姿勢を育てることが必要です。
04 成功するDX内製化のステップ
実践的な内製化のロードマップを解説します。
Step1:DXの目的とスコープを明確化する
内製化の第一歩は、何のために、何を内製化するのかを明確にすることです。すべてを内製化する必要はなく、コア機能は内製化し周辺機能は外部活用するハイブリッド型も有効です。たとえば、顧客データ分析や業務改善アプリは内製化し、インフラ管理やセキュリティ対策は外部の専門家に委ねるといった棲み分けです。
Step2:プロセス設計と標準化の仕組みを整える
誰が見ても理解でき、誰でも一定の品質で実行できるプロセスを設計します。開発フロー、コードレビュー基準、ドキュメント規約、リリース手順などを文書化し、属人化を防ぎます。ただし、過度な標準化は柔軟性を損なうため、最低限の基準を設定し、運用しながら改善していくアプローチが現実的です。
Step3:ツール選定とアーキテクチャ設計を行う
内製化を支える技術基盤の選定も重要です。クラウドプラットフォーム、開発フレームワーク、CI/CDツール、プロジェクト管理ツールなどを、自社の技術レベルと目指す姿に応じて選択します。将来的な拡張性や保守性を考慮したアーキテクチャ設計により、長期的に運用できる基盤を構築します。
Step4:非IT人材も巻き込む人材育成と学習プロセス
IT部門だけでなく、現場の業務部門も巻き込んだ育成が重要です。ノーコード・ローコードツールを活用し、非IT人材でも簡単なアプリ開発や自動化ができる環境を整えます。定期的な勉強会、外部研修の活用、ペアプログラミングなど、継続的に学習できる仕組みを組織に組み込みます。
Step5:伴走支援を活用しながら段階的に内製化する
いきなり完全内製化を目指すのではなく、外部パートナーの伴走支援を活用しながら段階的に進めます。第1段階で外部と協働しながら開発し、第2段階で一部業務を社内に移管、第3段階で外部は技術アドバイザーに徹するという段階的な移行が現実的です。3〜5年かけて徐々に内製比率を高めていくロードマップを描きましょう。
05 DX内製化支援コンサルを選ぶポイント
パートナー選定時の重要な判断軸を整理します。
内製化の可否ではなく「前提設計力」があるか
内製化できるかどうかを判断するだけでなく、何を内製化し何を外部に委ねるかという前提設計ができるパートナーを選びましょう。技術的な実現可能性だけでなく、組織の成熟度、人材状況、予算を総合的に判断し、現実的なロードマップを描ける能力が重要です。
属人化しない仕組み化・標準化を提供できるか
ドキュメント整備、プロセス標準化、レビュー体制の構築など、属人化を防ぐ仕組みを提供できるかを確認しましょう。単に技術を教えるだけでなく、誰が見ても理解できる設計書、運用マニュアル、判断基準の文書化までを支援範囲に含むパートナーが望ましいです。
ナレッジ移譲と教育プログラムが整備されているか
社内人材の育成プログラムを明示的にサービスに含んでいるかが重要です。定期的な勉強会、ハンズオン研修、メンタリング制度などが整備されているか確認しましょう。また、教材やテンプレートが体系化されており、担当者が変わっても継続できる仕組みがあるかもポイントです。
戦略設計〜運用まで”一気通貫”で支援できるか
内製化は戦略立案、技術選定、実装、運用定着まで一貫したプロセスです。各工程を別の会社に依頼すると、引き継ぎで情報が欠落したり、責任の所在が曖昧になったりします。戦略から運用まで一貫して支援できる体制があるか、または、各専門領域を統合的にマネジメントできる能力があるかを確認しましょう。
生成AI・クラウド・DevOpsなど最新技術に強いか
内製化を成功させるには、最新の開発手法や技術トレンドへの対応力も重要です。生成AIによる開発支援、クラウドネイティブな開発、CI/CD による自動化、DevOpsの実践など、効率的な内製開発を支える技術に精通しているかを確認しましょう。
06 DX内製化の成功事例
実際の成功事例から、効果的な内製化のパターンを学びましょう。
内製チーム立ち上げで年間コスト約30%削減に成功した企業
ある製造業企業が、社内に5名の開発チームを立ち上げ、従来外注していた業務システムの改善を内製化しました。初年度は採用・育成コストで外注より高額でしたが、2年目以降は年間コストが約30%削減されました。重要なポイントは、開発プロセスを標準化し、誰でも一定の品質で開発できる仕組みを構築したことです。
非IT部門がアプリ開発できる体制を構築した事例
小売企業が、ノーコードツールを導入し、店舗スタッフが自ら業務改善アプリを開発できる体制を構築しました。IT部門は基盤整備とレビューに徹し、現場が主体的に改善を進める文化が醸成されました。半年で複数(20本以上)の業務改善アプリが現場主導で開発され、業務効率が大幅に向上しています。
外注依存から脱却し業務改善を高速化した製造業の事例
従来は外部ベンダーに依存していた製造業企業が、内製チームを段階的に構築し、3年かけて主要システムを内製化しました。機能追加のリードタイムが従来の1/5に短縮され、市場ニーズへの対応スピードが劇的に向上しました。外部パートナーの伴走支援を活用しながら、ノウハウを社内に蓄積したことが成功要因です。
成功企業に共通する”仕組み化”のポイント
成功企業に共通するのは、属人化を防ぐ徹底した仕組み化です。コードレビューの義務化、ドキュメント作成の標準化、ナレッジ共有の場の定期開催など、個人の能力に依存しない構造を構築しています。また、完全内製化を目指さず、コア機能は内製化し周辺は外部活用するハイブリッド型を採用している点も特徴的です。
07 DX内製化を支援するおすすめのコンサル会社
内製化支援に強みを持つコンサル会社8社を客観的に比較します。
1. 株式会社WEBEDGE|内製化支援で再現性あるDXを実現

WEBEDGEは、DX戦略の立案からシステム実装、リソースの提供、内製化移譲までを一貫して支援する構造パートナー型のDX支援企業です。
単なる開発代行や業務効率化にとどまらず、「DXの意思決定や改善が社内で回り続ける状態」をゴールに据え、属人化を防ぐ構造設計とノウハウ移譲を重視しています。
プロジェクトを進める中で、業務構造・設計思想・判断基準をドキュメントとして整理し、社内に知見が蓄積される状態をつくることを前提に支援を行う点が特徴です。
主な特徴:
- DX戦略、業務構造設計、実装、内製化移譲を分断せず一貫して支援
- 週次レビューを中心とした伴走スタイルにより、進行中の軌道修正にも柔軟に対応
- ドキュメント整備・標準化を通じて、属人化しない再現性のある運用体制を構築
費用感: 月額百万円〜数百万円規模(スコープ・体制により変動)
※初期は限定的な支援から開始し、段階的にスケールするケースも可能
向いている企業:
- 外部に任せきりではなく、最終的に自社でDXを回せる体制を構築したい企業
- DXの進め方や優先順位が整理できておらず、構造設計から伴走支援を求めている企業
- 内製化を前提に、段階的にDXを推進したい中堅〜大企業
2. クラスメソッド株式会社|AWS・クラウド活用の内製化支援に強み

クラスメソッドは、AWSのプレミアパートナーとして、クラウドネイティブなシステム開発・運用の内製化支援に強みを持つ企業です。
設計・構築支援に加え、技術ブログや勉強会、研修プログラムなどを通じて、社内エンジニアのスキル向上と自走化を後押しします。
特に、インフラ設計やDevOps、CI/CDといったクラウド運用の実践知が体系化されており、技術面から内製化を進めたい企業に適しています。
主な特徴:
- AWS・クラウド技術の内製化支援
- 技術ブログ・勉強会による情報発信
- DevOps実践のノウハウ移譲
費用感: 数百万円規模(スコープ・体制により変動)
向いている企業:
- AWS・クラウド基盤を前提に、開発・運用を自社主導で回せる体制を構築したい企業
- 社内エンジニアのスキル底上げや、クラウド人材育成を重視してDX内製化を進めたい企業
- 既存オンプレ/外注中心の体制から、クラウドネイティブな開発・DevOpsへ移行したい企業
3. 株式会社 日立コンサルティング|業務設計と生成AI活用を一貫支援

日立コンサルティングは、日立グループの技術基盤と業務知見を背景に、業務改革とIT・データ活用を一体で設計するDX内製化支援を強みとするコンサルティングファームです。
単なるシステム導入ではなく、業務プロセスそのものを見直したうえで、内製化に耐えうる構造を設計する点に特徴があります。
近年は、生成AIやデータ活用領域においても、PoC止まりにしない実運用・内製化を見据えた支援を展開しており、大企業の全社DXや部門横断プロジェクトに多くの実績があります。
主な特徴:
- 業務プロセス設計と技術の統合支援
- 生成AI活用の内製化支援
- 大企業向けの組織変革支援
費用感: 数百万円〜億単位(スコープ・体制により変動)
向いている企業:
- 全社横断でDX内製化を進めるにあたり、業務改革とITを一体で再設計したい大企業
- 生成AIやデータ活用を取り入れつつ、経営・業務プロセスレベルから内製化を推進したい企業
- 複数部門・複数システムが関わるDXを、構想策定から実行・定着まで統合管理したい企業
URL:https://www.hitachiconsulting.co.jp/
4. NTTデータグループ|大企業向けのDX組織構築実績多数

NTTデータグループは、国内最大級のシステムインテグレーターとして、基幹システム刷新や全社規模のDX推進を数多く手がけてきた企業です。
DX内製化においても、止められない業務を前提とした移行・運用設計や、長期視点での組織・人材基盤づくりに強みを持っています。
主な特徴:
- 大企業・官公庁・金融機関などでのDX内製化・組織構築実績
- 役割定義・育成体系を含めた、体系的なDX人材育成プログラム
- 数年単位のプロジェクトを前提とした長期的な伴走支援体制
費用感: 数千万円〜億単位(スコープ・体制により変動)
向いている企業:
- 全社規模でDX内製組織を立ち上げ、中長期で自走体制を構築したい大企業
- 基幹システム刷新とあわせて、DX人材育成・組織設計まで含めて進めたい企業
- 高い信頼性・安定性が求められる業務領域で、実装力を重視した内製化を進めたい企業
URL:https://www.nttdata.com/jp/ja/
5. TIS株式会社|DevOpsと内製化を組み合わせたDX推進

TIS株式会社は、独立系SIerとして特定ベンダーに依存しない立場から、
DevOpsの実践とDX内製化を組み合わせた現実的な支援を提供している企業です。
特に中堅企業を中心に、開発スピードと品質を両立させながら、段階的に内製比率を高めていくアプローチに強みがあります。
主な特徴:
- DevOps導入による開発・運用プロセスの効率化支援
- CI/CD環境構築を含む、継続的改善を前提とした開発基盤整備
- 無理のないステップで進める、段階的なDX内製化ロードマップ設計
費用感: 数百万円〜数千万円規模(スコープ・体制により変動)
向いている企業:
- 中堅規模で、現実的な範囲からDX内製化を進めたい企業
- 開発スピードや品質に課題があり、DevOps導入とあわせて改善したい企業
- 一部内製からスタートし、将来的な内製比率拡大を目指したい企業
6. パナソニック コネクト株式会社|現場改善×内製化のハイブリッド支援

パナソニック コネクトは、パナソニックグループで培ってきた製造業・現場業務の知見を活かし、
現場改善とDX内製化を組み合わせた実践的な支援を提供する企業です。
IT主導のDXに偏るのではなく、製造・物流などの現場起点でデジタルを定着させるアプローチに強みがあります。
IoTセンサーやロボティクス、データ活用を活かした業務改善を進めながら、
そのノウハウを社内に残す形で内製化につなげていく点が特徴です。
主な特徴:
- 製造・物流現場を中心としたDX内製化支援
- IoT・センサー・ロボティクス活用に関する実践的ノウハウ
- 現場部門を巻き込んだ、改善文化・自走体制の醸成
費用感: 数百万円〜数千万円規模(スコープ・体制により変動)
向いている企業:
- 製造業・物流業で、現場起点のDX内製化を進めたい企業
- IT部門主導ではなく、現場改善とデジタル活用を両立させたい企業
- IoTや設備データを活用し、継続的な業務改善を内製で回したい企業
URL:https://connect.panasonic.com/jp-ja
7. デロイト トーマツ コンサルティング|経営視点での内製化戦略設計

デロイト トーマツ コンサルティングは、グローバルで蓄積された知見をもとに、DX内製化を経営戦略・組織変革の一部として設計できるコンサルティングファームです。
単なるIT体制構築ではなく、ROIや投資対効果を踏まえた意思決定支援や、組織・ガバナンスを含めた上流設計に強みがあります。
主な特徴:
- 経営戦略・事業戦略と連動したDX内製化構想の策定
- グローバルベストプラクティスを活用した組織・ガバナンス設計
- ROI分析・投資判断を含めた上流コンサルティング
費用感: 数百万円〜億単位(スコープ・体制により変動)
向いている企業:
- DX内製化を経営戦略・中長期投資の一環として位置づけたい大企業
- 内製化の是非や投資規模を、ROI・経営視点で整理したい企業
- グローバル展開や複雑な事業構造を前提に、全社レベルで内製化方針を設計したい企業
URL:https://www.deloitte.com/jp/ja.html
8. 野村総合研究所(NRI)|大規模DX内製化支援プログラム

野村総合研究所(NRI)は、コンサルティングとシステム開発の両軸を持つ強みを活かし、業界特性を踏まえたDX内製化支援を行う企業です。
特に金融・流通・製造など、業務要件や規制、業界慣行が複雑な領域において、現実的かつ再現性のある内製化モデルを設計できる点が特徴です。
内製化を単なる開発体制の話に留めず、業界構造・業務プロセス・ITアーキテクチャを踏まえた「組織としての内製力」構築を重視しています。
主な特徴:
- 金融・流通・製造など業界別に蓄積されたDX内製化ノウハウ
- 大規模・長期プロジェクトにおける構想策定から実行までの実績
- DX人材育成・役割定義を含めた体系的な内製化支援プログラム
費用感: 数千万円〜億単位(スコープ・体制により変動)
向いている企業: 業界特有の知見を活用した内製化を進めたい大企業
- 業界特有の業務要件や規制を踏まえた内製化を進めたい大企業
- 既存の大規模システムを前提に、現実的な内製化モデルを構築したい企業
- コンサルとSIの両面から、長期視点でDX内製化を設計・推進したい企業
※費用はあくまで一般的な目安であり、プロジェクト内容により大きく変動します
※本比較内容は筆者によるリサーチと公開情報をもとにまとめています。支援内容や料金体系は変更される場合がありますので、最新情報は各社へ直接お問い合わせください。
08 内製化支援コンサルの上手な活用方法
パートナーとの効果的な協働方法を解説します。
丸投げではなく”共創型プロジェクト”にする
内製化支援を依頼しても、完全に任せきりでは社内にノウハウが残りません。定期的なレビューへの参加、重要な判断への関与、現場との調整など、社内の役割を明確にし、一緒に作り上げる姿勢が重要です。外部パートナーは専門知識を提供し、社内は自社ビジネスの理解と意思決定を担うという役割分担を意識しましょう。
内製チームが学習し続ける仕組みを作る
パートナーとのプロジェクト期間中に、継続的に学習できる仕組みを組織に組み込むことが重要です。定期的な技術勉強会、コードレビュー文化の定着、外部カンファレンスへの参加、社内ナレッジベースの構築など、プロジェクト終了後も学習が続く土台を作りましょう。
依存させないナレッジ移譲の流れを意識する
優れた内製化支援パートナーは、意図的に依存させない仕組みを設計します。初期は手厚くサポートしますが、段階的に社内の自律性を高め、最終的には外部は相談役に徹するという段階的な移行を意識しましょう。移譲の進捗を定期的に確認し、予定通り内製化が進んでいるかをモニタリングすることも重要です。
09 まとめ|DX内製化の鍵は"属人化しない構造づくり"
DX内製化は、単に社内でシステムを開発することではなく、持続的に改善を回せる組織能力を構築することが本質です。
内製化は目的ではなく「再現性のための手段」
内製化そのものが目的化してはいけません。重要なのは、ビジネス価値を迅速に提供し続けられる体制を作ることです。そのための手段として内製化があり、属人化を防ぐ仕組み化、標準化されたプロセス、継続的な学習文化が不可欠です。完全内製化にこだわらず、コア機能は内製化し周辺は外部活用するハイブリッド型も有効な選択肢です。
伴走型パートナーと組み、長期的に自走できるDX組織へ
本記事で紹介した8社は、それぞれ異なる特徴と強みを持っています。クラウド内製化にはクラスメソッド、製造業ならパナソニック コネクト、大規模組織構築にはNTTデータやNRI、経営戦略としての内製化にはデロイトといった選択肢があります。
一方で、戦略から実装、内製化移譲まで一貫して伴走し、属人化を防ぐ構造設計を重視する場合、構造パートナー型の支援を提供するWEBEDGEの「DX内製化支援サービス」アプローチも選択肢の一つです。「DX内製化支援サービス」では、ヒアリング時の無料コンサルティングやエンジニア1名からのご提案も可能です。
重要なのは、自社の状況、目指すゴール、予算、組織の成熟度などを総合的に判断し、最適なパートナーを選ぶことです。複数社と面談し、内製化に対する考え方や支援方針を確認してから決定することをお勧めします。
内製化の成功は、適切なパートナー選択と、社内の主体的な関与、そして属人化しない仕組みづくりの三位一体で実現されます。本記事の情報が、皆様の内製化推進の一助となれば幸いです。
Question
よくあるご質問
Q
DX内製化とは、すべての開発を社内で行うことを指しますか?
A
いいえ。DX内製化の本質は「すべてを自社で抱えること」ではありません。
重要なのは、意思決定や改善の主導権を社内が持ち、継続的にDXを回せる体制を作ることです。コアとなる業務や判断領域は内製化し、専門性の高い領域は外部と協働するハイブリッド型も現実的な選択肢です。
Q
内製化を進めると、かえって属人化するリスクはありませんか?
A
あります。
特定の人材に知識や判断が集中すると、内製化しても属人化が進むケースがあります。そのため、プロセス設計・ドキュメント化・レビュー体制の整備など、仕組みとして再現性を担保する設計が不可欠です。内製化支援コンサルを活用する際も、この点を重視することが重要です。
Q
DX内製化支援コンサルは、どの段階から活用するのが効果的ですか?
A
DX内製化を検討し始めた初期段階からの活用が効果的です。
目的やスコープが曖昧なまま進めると、内製化自体が目的化しやすくなります。構想整理や前提設計の段階から伴走してもらうことで、現実的で無理のない内製化ロードマップを描きやすくなります。
Q
大手コンサルと中堅・専門型の支援会社はどう選べばよいですか?
A
優劣ではなく「適性の違い」で選ぶことが重要です。
全社横断・大規模な組織変革を前提とする場合は大手コンサルが適しているケースがあります。一方、段階的に内製化を進めたい、構造設計やナレッジ移譲を重視したい場合は、構造パートナー型や伴走型の支援会社が合うこともあります。自社の規模・成熟度・ゴールに応じて選定しましょう。
Q
内製化支援を依頼する際、社内側で準備しておくべきことはありますか?
A
あります。
完全に任せきりにするのではなく、社内の役割と関与範囲を明確にしておくことが重要です。定期レビューへの参加、判断への関与、現場との調整など、社内が担うべき役割を整理したうえで、共創型のプロジェクトとして進めることで、内製化の成果が社内に残りやすくなります。
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執筆:WEBEDGE DX編集部
WEBEDGEは、DX推進・システム開発・AI活用支援の領域で企業のデジタル課題を解決するシステムインテグレーターです。
現場やお客様との対話で得られた知見をもとに、DX・AI・デジタル・ビジネス等に役立つ情報を発信しています。 -
監修:友田 俊輔
WEBEDGE代表・DX内製化/事業プロセス設計の実務家
DXを構造ごと任せて内製化する【DX内製化支援サービス】
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