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2025.11.18

スプリントとは?アジャイルとスクラム開発での役割とメリット、成功の鍵を解説

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スプリントは、アジャイル開発やスクラム開発を効率的に進めるための基盤となる概念で、近年では重要視されています。

 

しかし、スプリントという言葉を耳にしたことはあるものの、具体的な意味や進め方が分からない方も多いのではないでしょうか。

 

本記事では、スプリントの意味とアジャイル・スクラム開発との関係性を詳しく解説します。スプリントを用いてシステム開発を進めるメリットや、4つのフェーズについても解説するので、ぜひ参考にしてください。

この記事でわかること
  • スプリントの意味と役割
  • アジャイル・スクラム開発との関係性
  • スプリントを活用するメリット
  • スプリントの4つのフェーズと実践ポイント
  • 成功するスクラム開発の進め方

01 スプリントとは

スプリントとは、アジャイル開発における手法の一つ「スクラム開発」の基準となる考え方です。具体的には、スクラム開発において一つの機能を開発・リリースするまでの期間・単位を意味します。

スプリントは、1〜4週間程度の短期間で設定されるケースが一般的です。スプリント期間内は、優先度が高い一つの機能にフォーカスし、要件定義からリリースまで一連の開発工程に着手します。

優先度の高い機能から順に開発を進め、複数回のスプリントを繰り返すことで、一つのシステムが完成します。

 

スプリントとアジャイル・スクラム開発の関係

スプリントへの理解を深めるためには、アジャイル・スクラム開発との関係性も把握しておく必要があります。

アジャイル開発とは、ソフトウェアを機能単位で細かく分解し、各セクターごとに以下のような一連のサイクルに沿って開発を進める手法です。

  • 要件定義
  • 計画・設計
  • 開発・実装
  • テスト
  • リリース

スクラム開発は、アジャイル開発の代表的な開発手法であり、チームを構成し、役割やタスクを分散しながら開発を進めます。

したがって、アジャイル開発の一種がスクラム開発であり、スクラム開発における開発期間の1単位、および1回の開発フェーズがスプリントという段階的な関係性といえるでしょう。

02 スプリントを活用するメリット

スプリントを活用し、スクラム開発を進めるおもなメリットは、以下の通りです。

  • 仕様変更や修正に柔軟に対応できる
  • エラーや課題を早期発見できる
  • 開発者のモチベーション向上につながりやすい など

スプリント単位で開発期間を短く区切ることで、顧客から急な要望追加や修正依頼が発生した際も全体の工程に影響が少なく、柔軟な軌道修正が可能です。

そのうえ、スプリント毎にテストを実施し、顧客からのフィードバックを受けられるため、課題やユーザーニーズを汲み取りやすく、質の高い成果物の完成にもつながります。

また、スプリントによって開発工程を細かく区切ることで目標が可視化しやすくなるため、開発者のモチベーション維持にも効果を発揮するでしょう。

03 スプリントにおける4つのフェーズ

スプリントを活用したシステム開発は、おもに以下の4フェーズで進められます。

  • スプリント計画会議・プランニング
  • スプリントの実施・デイリースクラム
  • スプリントレビュー
  • スプリントレトロスペクティブ

ここからは、各フェーズの詳細と実行のポイントを解説します。

 

1.スプリント計画会議・プランニング

スプリント計画会議・プランニングは、具体的な目標や仕様、開発方法を計画するフェーズです。開発するシステムの要件・機能に優先順位を付け、リスト化した「プロダクトバックログ」を作成し、プロジェクトの全体像をチーム内で共有します。

また、スプリント期間中におけるタスクの割り当てや、開発スケジュールの詳細も決定し、具体的な行動計画書となる「スプリントバックログ」を作成します。

開発における全体の方針と具体的な行動指針をチーム内で共有することで、メンバー全員が「いつまでに」「何をすべきか」を明確に理解できるため、業務効率も高まりやすくなるでしょう。

なお、プランニングのフェーズでは、過去のスプリントでチームがどの程度のタスクを消化できたかを基準にしながら、現実的に無理のないスケジュールを立てることが重要です。

 

2.スプリントの実施・デイリースクラム

第2フェーズでは、スプリント計画会議で決まった方針をもとに、デイリースクラムを実施しながら開発作業を進めます。

デイリースクラムとは、スプリントにおける目標を達成するためにチーム内で行うミーティングのことです。

基本的に毎日デイリースクラムを実施し、本日の作業内容や進捗状況などを短時間で共有することで、全体のスケジュールを細かく管理しながら開発を進められます。

また、顧客からの要望や新たな課題が見つかった場合も都度チーム内に共有できる場が設けられることで、迅速な対応を実現しやすいでしょう。

 

3.スプリントレビュー

第3フェーズでは、スプリントレビューを実施します。スプリントレビューとは、成果物の評価を行うスプリント終了後の会議です。

顧客を含むステークホルダーの立ち会いのもと、開発したシステムの動作を確認することで、現状の完成度と課題を抽出します。

また、スプリントレビューは、プロダクトの開発状況を踏まえたうえで、今後の方針を相談・検討する場でもあります。

顧客からのフィードバックを受け止め、適宜プロダクトバックログを調整しながら、今後のシステム開発に反映することで成果物の品質向上につながるでしょう。

 

4.スプリントレトロスペクティブ

スプリントの最終フェーズでは、スプリントレトロスペクティブを行います。スプリントレトロスペクティブとは、スプリントレビューの後に開発チーム内で実施する振り返り会議です。

おもに成果物の品質が議題となるスプリントレビューに対して、スプリントレトロスペクティブでは、開発プロセスにフォーカスし、今回のスプリントにおいて良かった点や課題を抽出します。

なお、スプリントレトロスペクティブでは、スプリント期間中に感じた問題点をもれなく洗い出し、次回に活かせる改善策を導き出すことが重要です。

チームの非効率な作業やコミュニケーション不足を顕在化し、タスクの整理などを行うことで、業務効率の改善と品質向上につながるでしょう。

04 まとめ

スプリントを用いたスクラム開発は、開発途中における顧客の要望に対して柔軟に対応できる手法です。エラーや課題も早期発見しやすく、完成度の高いシステム開発の実現に役立つでしょう。

なお、スプリントを用いたスクラム開発の導入を検討している方は、WEBEDGEが提供するデジタル人材サービス「超伴走」をご活用ください。

弊社が保有する1万人以上のエンジニアデータベースから、自社社員と同じレベル感で稼働できるエンジニアはもちろん、上流工程やマネジメント領域を任せられるPM・上級SEもアサイン可能です。

システム開発を成功に導くために、自社に足りないリソースやスキルを補いたい方、体制整備やチーム構築から任せられるサービスをお探しの方は、お気軽にご相談ください。

Question

よくあるご質問

Q

スプリントは必ず1〜4週間で設定しなければいけませんか?

A

必ずしも厳密に1〜4週間でなければならないわけではありません。一般的にはこの期間が多く採用されていますが、重要なのは「一定のリズムで改善サイクルを回せるかどうか」です。WEBEDGEでは、チームの成熟度や業務特性に応じて、無理のないスプリント期間を設計することを重視しています。

Q

スプリントを導入すれば必ず開発スピードは上がりますか?

A

スプリントを導入しただけで自動的にスピードが上がるわけではありません。計画・レビュー・振り返りが形骸化してしまうと、従来の開発と変わらないケースもあります。WEBEDGEでは、スプリントを単なる工程管理ではなく、判断と改善のサイクルとして機能させる設計が重要だと考えています。

Q

スプリントレビューとレトロスペクティブは、どちらか一方でも問題ありませんか?

A

どちらも役割が異なるため、両方実施することが望ましいです。レビューは成果物の方向性を確認する場であり、レトロスペクティブはチームの進め方を改善する場です。WEBEDGEでは、成果とプロセスの両面を振り返ることで、スプリントの効果が継続的に高まると考えています。

Q

スプリントは、非IT部門や業務システム開発でも有効ですか?

A

IT部門に限らず、業務改善や内製DXの文脈でも十分に活用できます。短いサイクルで試し、振り返りながら改善する考え方は、業務設計やツール導入とも相性が良いためです。WEBEDGEでは、非IT人材を含むチームでも回せるスプリント設計を前提に支援を行っています。

Q

スプリントを成功させるために、最も重要なポイントは何ですか?

A

「完璧を目指さず、必ず振り返ること」が最も重要です。スプリントは一度で完成度を高めるものではなく、改善を積み重ねる仕組みです。WEBEDGEでは、計画よりも振り返りの質を重視し、次のスプリントに確実につなげる運用を大切にしています。

この記事を書いたライター
  • 執筆:WEBEDGE DX編集部

    WEBEDGEは、DX推進・システム開発・AI活用支援の領域で企業のデジタル課題を解決するシステムインテグレーターです。
    現場やお客様との対話で得られた知見をもとに、DX・AI・デジタル・ビジネス等に役立つ情報を発信しています。

  • 監修:友田 俊輔

    WEBEDGE代表・DX内製化/事業プロセス設計の実務家

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